見つめ続ける・大震災10年へ 生前の娘の番号に電話する母 酒量増えた父 悲しみに夫婦で向き合う

3:42

「めぐ。めぐ。ここらへんに居るのかな。聞こえるかい」。娘の菅井恵美(めぐみ)さん(当時31歳)と娘婿が合葬(がっそう)された宮城県岩沼市の寺の供養塔に向かって、田所寿雄(ひさお)さん(74)と妻京子さん(67)は呼びかけた。同県名取市閖上(ゆりあげ)で震災の津波により犠牲となった恵美さん夫婦の遺骨を納める墓は、費用などの問題で再建できなかった。「私も死んだらここに入りたい」。京子さんは涙ぐむ。【撮影・梅村直承】2020年12月16日公開

さらに表示
簡易表示

この動画を共有

埋め込み