「命の恩人」であり「唯一の形見」だから 私は被災ビルを残した

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東日本大震災の津波で甚大な被害を受けた岩手県陸前高田市。大規模なかさ上げ工事により被災前の面影が消えた市中心部から望める場所に、津波の痕跡を残す古びたビルがたたずむ。このビルで命を救われた包装資材販売業、米沢祐一さん(56)が震災遺構として保存。その経験を語り継いでいる。【撮影・後藤由耶、写真は小川昌宏】2021年3月10日公開

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