見つめ続ける ひと、思い:紺野幸一さん(59)

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夜が明け始めた冬の海で紺野幸一さん(59)と長男の岬くん(15)は網にかかった魚を引き上げる。「厳しいなんつうもんでねえよ。生きてくのでやっとだ」。東日本大震災からの5年を振り返り、苦しそうに言う。ただ、一筋の光がある。岬くんが中学卒業後、一緒に漁をすると決めた。「まだ危なっかしいんだ」。作業を見つめる紺野さんの目がほんの少しだけ緩んだ。【撮影・梅村直承】

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