福島沖、12年越しの船出

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大安の5月4日快晴。福島県南相馬市の港に停泊した真新しい漁船「效漁丸(こうりょうまる)」の上で風を受けた無数の大漁旗がはためいていた。「身が引き締まる思い。待ったかいがあった」。進水式を迎えた同県浪江町の漁師、小松諒平(りょうへい)さん(40)の短い言葉に万感の思いが詰まる。あちらこちらから「おめでとう」の声が掛かる度、帽子を脱いで頭を下げる姿に実直な人柄がにじみ出ていた。【撮影・渡部直樹】2023年5月13日公開

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