全焼の老舗酒蔵に支援の輪　茨城・結城酒造「前向き、恩返しを」

火災に見舞われた酒蔵「結城酒造」（結城市）が、酒造りの再開を目指して奮起している。５月11日の火災で江戸時代からの酒造施設がほぼ全焼し、国の有形文化財に登録されている酒蔵２棟も焼失。家族経営で生き抜いてきた老舗が直面する最大の危機に、同業者や取引先がボランティアで後押ししている。杜氏（とうじ）で、副社長の浦里美智子さんは「とにかく前を向いてお酒で恩返しするしかない」と胸中を明かす。【撮影・宮崎隆】2022年5月30日公開